体験談5〜過食の苦しみ〜

過食衝動が起こることはだんだん増えていきました。特に休日家に一人でいる時に起こりやすく、初期は過食後にお腹の苦しさ・気持ち悪さと罪悪感、情けなさでいつも泣いていました。拒食症と過食症(過食嘔吐・むちゃ食い障害)はそれぞれ移行しやすいと言われますが、私の場合完全に拒食症→過食症(むちゃ食い障害)への移行だったようです。

 

いっそ吐けたらいいのにと試行錯誤したこともありましたが体質的に吐けませんでした。ちなみに医師からは「吐くことは絶対しないように、それをすると体への負担も摂食障害の治りにくさも増すから」と言われていました。吐けないまま結果的には快方に向かったため、この言葉は正しかったと思います。

 

ただ、過食して吐かないこと=むちゃぐい障害の最大の辛さは、食べた分ダイレクトに体重が増えることです。衝動的な過食以外でも、何かを食べないと気が済まなくて登校中にコンビニで買い食いしたり、学校帰りに買ったお菓子を夕食後に隠れて食べたりもしていました。

しかも4年以上拒食症で十分な栄養が取れていなかった分、食べ出した時の吸収力も強かったのでしょうか…どれくらいのペースで増えたかは覚えていませんが、ずっと30〜35kg程度だった体重が、過食が始まって1年後のピーク時は65kg近くになっていました。衣替えの時期に前の制服が着れなくなり、泣きながら親に買ってもらったのを覚えています。

 

もちろん過食の弊害はこれだけではありませんでした。

→体験談6〜過食で失ったもの〜