体験談1 〜ダイエットの始まり〜

私のダイエットの始まりは小学生6年生のとき。姉から聞いて、カロリーという言葉を知ったことがきっかけでした。別に太っていると感じていたわけでもないのですが、ただ漠然と「ダイエット、痩せることは良い事だ」と子供ながらに思い、挑戦してみたかっただけでした。この当時は153cm、37kgで、もともとしっかり食べるが痩せ型でした。

 

初めは朝ご飯前に30分のジョギング、ご飯は半分くらいに、おやつは食べるのをやめました。成長期に、運動量を増やして食事やおやつを減らせば、あっという間にカロリー不足になります。当然のように、体重が面白いほどに落ちていきました。

「自分の努力が数字に表れる」「多くの大人が頑張ってもなかなかできないダイエットが、自分にはできている」という高揚感や優越感がクセになり、さらにダイエットはエスカレートしていきました。この頃足の霜焼けが異常にひどく、血行改善のために週2回点滴に通っていましたが、親もまだ痩せすぎによる血行不良だとは気づいていませんでした。

 

32kgくらいになった時、さすがにもう痩せなくてもいいかと思いました。ただ、何かを制限することに味を占めてしまい「これからは健康的に太ろう!体にいい栄養のある野菜をいっぱい食べて、体に悪い油やお砂糖はとらないようにしよう」と思うようになっていました。この時からもう完全に拒食症になっていたのだと思います。

結果的に、量を制限していた時よりも偏食がひどくなり、母の料理があまり食べられなくなりました。煮物やドレッシングには砂糖が、メインのおかずには油があるので、安心して食べられるのはなにもかかっていないサラダや果物だけ。体重は増えるどころかさらに減って行きました。

30kgを切った頃、親に連れられて行った総合病院で、拒食症と診断されました。なんとか登校は許されたけれど、部活や体育の授業含めて運動は全面的に禁止。もう生命を維持できる限界まで痩せ切っていたため、極限まで消費エネルギーを節約しなければいけなかったのです。

しかし、それから数週間後に貧血を起こして歩けなくなり、病院に行ったらそのまま入院。この時のBMIは12で、健康な人の約半分しかありませんでした。

 

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