体験談4〜過食の始まり〜

ゆるやかな拒食状態が続いていた中学〜高校生の初期。自分の中で、食べて良いものダメなものの線引きがはっきりしており、サラダや果物、牛乳はたくさん食べてok、ご飯は量を測って食べる、揚げ物や脂っこい炒め物、お菓子や砂糖の多いおかずはNGなど、きっちりルール化した中で低体重を維持していました。

 

そんなある日、家族が家にいない休日に一人でお昼ご飯を食べようと思った時、自分の中でNGだった食べ物がふと気になりだしました。そして、なんとなく食べてしまいました(これが何だったのかは思い出せませんが…)。それがきっかけで何かの糸が切れたように、私は家にあったものを次から次へと食べ出してしまいました。この時の感覚は、美味しいとか幸せというものは全くなく、急かされるように、食べなければいけないと追い込まれているような感覚でした。パンやカボチャやお菓子や加工食品や…食べるのをやめられず、どれくらいの量かわかりませんが、お腹がいっぱいで苦しくなるまで食べました。一旦おさまると、今度は罪悪感とお腹の苦しさで泣き出してしまいました。親にバレたくない気持ちから、自分が食べたものと同じものをスーパーに買いに行って戻しておきましたが、結局夕飯が食べられず、親に打ち明けました。

 

この時は1回きりで、また翌日からマイルール生活に戻ったのですが、時々このような制御不能な過食エピソードの頻度が増えていきました。これにより、今まで自分的にはうまく行っていた生活面にも、様々な支障が出てきました。

 

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